院長ブログ

2011.09.28更新

 歯科医院で患者さまの治療に際し、虫歯を削った後、その部分は、きちんと噛めるようにしっかりとした詰め物をしておかねばなりません。乳歯や、大人の方の永久歯でもあまり噛む力が強くかからない前歯などでは、保険治療では、(俗な言い方をすれば) 白いプラスチックのような材料を詰める事が多いです。

 しかし、人は硬い物を食べる時は奥歯で徹底的にすり潰して小さくしてからゴックンしますしので、噛む力 ( 咬合力 ) が奥歯には強くかかります。保険治療で認められているプラスチックでは、その力に耐え切れず破折してしまい、その部分から又、二次的に虫歯が発生する事もございます。

 そうした事態を避けるために、奥歯にできた大きな虫歯・深い虫歯では、保険治療では「金銀パラジウム合金」という、厚生省が決めた金属を詰める事になっているのですが、ここ数年、金や銀・パラジウムなど色々な金属の値段が高騰し、歯科用金属も、厚生省が保険診療で患者さまに治療代としてお支払いただくように決めている、その金属の詰め物代 ( 保険点数 ) も値段を上げざるを得ない状況となっているようです。この10月1日から、その歯科用金属に関わる治療費が若干上がるようですが、患者さまのご理解とご協力をお願いするところでございます。よろしくお願い申し上げます。