一緒に原因を突き止め、確実な緩和をめざします
- 口が開かない、もしくは開きにくい
- 口をうまく閉じることができない
- 顎が痛む、音が鳴る
- 嚙み合わせに違和感
顎関節症は、こんなさまざまな「顎の不具合症状」を総称したものです。
年齢に関係なく、お子さまからご高齢の方まで、幅広く患者さまがいらっしゃいます。
ただし、年齢とともに軟骨がすり減ったり、関節円板の障害などが起きたりする可能性から、高齢の方の発症率は高くなります。そして骨や靱帯が弱いなどの理由から、比較的女性の患者さまが多い傾向があります。
症状がひとつであれば、生活習慣の改善で緩和することがほとんどです。しかし複数にわたる場合は治療をおすすめいたします。
重くなると目まいや食事ができなくなったりすることもあり、外科手術が必要なケースもあります。
丁寧なカウンセリング
当院では、まず少し長めの問診票にご記入いただきます。顎関節症は、ドクターが一見して原因がわかることは少なく、まず毎日のことを振り返っていただくのが一番大切です。
生活習慣全般についてお伺いしますが、たとえば「うつぶせ寝」や「頬杖をつく」といったクセがあるなど、問診票を書いている内にご自分で原因に気づく方もいらっしゃいます。
交通事故などの原因による重度の障害の場合は、専門の医療機関にご紹介いたします。
顎関節症の治療
1投薬治療
カウンセリングによる生活指導をしながら、軽度の痛みについてはお薬でおさえて自然な治癒を期待します。
2スプリント療法
マウスピースに似た装置を使い、顎にかかる負担を軽くしていきます。歯ぎしりや食いしばりのクセがある方にも有効です。
3咬み合わせの調整
顎位のズレを測定し、上記の方法のほか、歯の補綴や矯正治療を併用することで、だんだん生活に支障のないレベルまで調整していきます。